しあわせ向上委員会

頑張らない程度に頑張る

プリティーシリーズ完走しました

先日、ディアマイフューチャーを観終えて、ついに(オールスターセレクション、劇場版を除く)プリティーシリーズ(AD,DMF,RL,プリパラ,ATM)を完走しました。dアニメで視聴していたのでオールスターセレクションと劇場版はこの後dTVで見る予定。

以下雑記

 

1.プリティーシリーズは長い

 

プリティーリズム3作で153話、プリパラ,アイドルタイムプリパラは191話あって、ものすごく長いんですけど、約半年の間、プリティーシリーズを観ることが生活の一部になっていたので、自分の生活における時間的な重みをじんわりと感じています。

もちろん、テレビ放映時に毎週リアタイで視聴されていた方々が持つ「生活がプリティーシリーズに支配されることの時間的な重み」と、僕の感じるその重みは比べられないですが、長い期間をかけて一連の作品群を観ていくという過程はそれ自身価値があると思いました。

 

1.オーロラドリーム

 僕の観た順番はRL,プリパラ,ATM、その後にAD,DMFだったので、RLほど人間関係的なしんどさはないけれどもRLに比べると恋愛が大きな要素で、初めはシンデレラストーリーなのかな...という印象。ペアチアかわいくないし… プリパラのクマの方がまだ可愛げがあった…という感じでなんとも言えない感想でした。

序盤は普通に普通な女の子がプリズムジャンプを通して成長する"だけ"だと思っていたんですが、天宮りずむのオーロラライジングに対する執着が明らかになり、せれのんとの敗北を経てMARS結成に至るところで、AD、面白い...となっていきました。

恋愛要素

CallingsとMARsの関係は明らかに恋愛を匂わせてくるのですが、Callingsの3人はストーリー的にもMARsの味方として動いていて、自然と1対1で関係が深まっていくのが良かったです。僕はそういう経験ありませんが...

プリズムショー

ライブCGはRL,プリパラに比べると派手さに欠け、動きもカクカクしてるかな?という感じなのですが、プリズムジャンプは結構ちゃんと作られていて、特にスターダストシャワー系、オーロラライジング系は圧巻のスケール感です。せれのんのハリケーン、かっこいいはかっこいいんですが出るアニメ違くない?

それで

ADはおそらく正統派な女の子向けアニメ(ホビーアニメ)なんだろうと思いますが、オーロラライジングとそれにまつわる因縁や人間関係的な複雑さはプリティーリズム独特の世界観として既に示されていたのでは、と思います。プリズムショーが優劣のつく競技であるという明確な設定が、この世界観にバトル的な熱さを与えているような気がします。

 

3.ディアマイフューチャー

面白くない、もとい、キャラが急に増えてしまって完全に描ききれていないことでお馴染みのDMFです。ADの時点ではMARS、せれのんwithかなめの6人が主人公、またせれのんwithかなめは明らかなサブキャラ、というよりライバルキャラとしての役に徹している感じだったのですが、DMFでは、主要キャラがPrizmmyの4人とPURETTYの5人、計9人に急増し、更にADの時点で解消されなかったMARSとCallingsの関係や阿世知社長関連の話まで絡んできて、完全に描ききれていませんでした。\par

描き切れなさすぎて、みあとヘイン以外の主要キャラの名前がほとんど出てこない...

DMFのストーリー

DMFのストーリーが面白くなるのは、AD,DMF,RLで一貫した世界観としてのプリズムワールド、この時点ではプリズムジャンプ、プリズムアクトにまつわる世界レベルの陰謀に立ち向かうところですね。DMFのかなり終盤です。1つのプリズムアクトにまるまる3話使います。ADで観客に翼を与えた春音あいらさんはついに地球を抱き、アルティメットあいらへと昇華します。さすがプリズムクイーン、世界レベル。

その一方で天宮りずむ、高峰みおん様のプリズムジャンプも宇宙規模に。だんだんプリズムジャンプのスケール感がインフレしてくる。

親友とライバル

みあとヘインは親友という設定で、みあは自信過剰で主人公らしい行動力と天才的な力を持っているのですが一方ヘインは引っ込み思案で目立とうとせず、努力家だが個性がないことに悩む...という完全に対照的な性格で、この二人に関してはよく描かれていた印象。最終的にはこの二人がグレイトフルシンフォニアにおいて重要な役割をすることは言わずもがなです。

で、

DMFの主要キャラ9人で特に誰が好きということはないですね、DMFはキャクター自身よりもプリズムショーという世界観そのものがキャラクター全体の力で動いていく、というイメージでした。特筆するなら、DMFで闇堕ちしたあいらさんがカッコよかったですね、魅惑のシンフォニアシリーズ、確かに心奪われるデザインだと思います。

3.レインボーライブ

自分がプリティーシリーズの中で最初に見たタイトルであり、なんだかんだ一番好きなタイトルです。RLを見たすべての大きな女児達は口を揃えて「これ本当に女の子向け?」といいます。その所以は、主人公たち6人(ハッピーレイン、ベルローズ)のうち、3人が、家庭環境に大きな問題を抱えていることです。3人とは、涼野いと、森園わかな、蓮城寺べるであることは言うまでもない。(福原あんちゃんの家は娘が好きな親バカ父と反抗期の娘という普通に仲のいい親子の図。)\par

面白いところ

まず、茨りんねちゃん含めた主人公7人についてかなり深く語られることです。7人は様々な形で、時にプリズムショーを通して、時に深い因縁や抱える苦しみを通して、時に他愛もない日常から、彼女らはお互いをよく知り、そして関係を深めあい、唯一無二への7人へと育っていきます。ある人は、彩瀬なるちゃんの天真爛漫さは何の苦しみも知らないことの証ではないことを知るでしょうし、ある人は大人(親)の世界の中で生きなければならない彼女らの宿命に心を痛めるでしょうし、またそれが仲間、友達の存在が世界を変える力となることに気づく女児もいるでしょう。とにかく、彼女らの希望や絶望が良きにつけ悪しきにつけそれぞれの家庭環境で形作られているという、この重厚な感は、おそらく、年頃の多感な女の子の、共感を狙っているのだろうと思います。

Over the Rainbow

RL劇中ではもちろんオバレの結成までのストーリーも並行して進むのですが、確かにRLを見たあとキンプリを振り返ると、あ~なるほどね、という感じになります。キンプリ見た人、オバレ結成まででいいからRL見て(常套句)。

個人的な所感でこれは何を否定するという意図はまったくないのですが、RLを見たところで、キンプリが頭のおかしいエンターテインメント作品であるという印象は変わりませんでした。

24話

記憶力がフロッピーディスク以下の僕でもプリティーリズム・レインボーライブ第24話「ひとりぼっちの女王」という言葉だけは終生忘れることはないでしょう。RL見てない人もいるかもしれないので仔細は語りませんが、女児たちに本当の絶望を見せる回です。僕はもう2度と見たくありません。それくらい心の痛む回です。ですが、それまでの蓮城寺べるの在り方とその後のべる様の変化、成長を描くには、彼女にとって必要な絶望だったと思います。

これに並んで、森園わかな親子回も結構好きで、これはウィンターホワイトセッションの時のやつなのですが、完全に機能不全家庭な森園家が愛情を取り戻すのは何か温かく、ほっとするものがあります。わかなちゃんはそれまで飄々として何を考えているのか表に出さないキャラクターなのですが、これ以上の詳細は実際に見てもらうのが良いと思います。

ウィンターホワイトセッション

ウィンターホワイトセッションとは、35話からの、プリズムスタァがデュオを組んでショーをするデュオ大会なのですが、もちろんハッピーレインとベルローズからそれぞれ一人づつがデュオを組んで計3組が出場するわけで、その前に、デュオを組んだ3組は親睦を深めるためにお互いの家にお泊りをするんですね。ご褒美回です。しかしただの視聴者ご褒美回では、そうは問屋が卸さないということでして、彼女らはお泊りをすることでお互いの家庭環境の差に気づくわけです。さらにここらへんで涼野いと関連の話が進んでいく。つらい、心が休まらない、重い。

ウィンターホワイトセッションでは天羽ジュネと茨りんねのデュオが出場し、これによって物語が再び世界スケールの話に進んでいきます。りんねちゃんはウィンターホワイトセッションの前まではなるちゃんの家に居候していたのですが...いままでずっと一緒だっただけに、なるちゃんの元を離れてしまうりんねちゃんを見ると心が痛みます。

オーバー・ザ・レインボーセッション

この大会はRL中最後の大会ですが、これまでで残された課題が回収されつつ、最終回にむけてボルテージがどんどん上がっていきます。プリティーリズムは最終回に近づくと急に話が宇宙レベルになるな。しかし実際オーバー・ザ・レインボーセッションが一番盛り上がりました、自分の中でも。

涼野いととコウジの問題はここまで引っ張るのかい!(第47話)ハッピーレインのみんなが修学旅行で北海道に行ったのが第30話なので、そこから涼野いと問題が始まって、結構ダラダラ引きずってたなぁ!というのが正直な感想。

オーバー・ザ・レインボーセッション中で世界中のプリズムショーシステムが使えなくなって、その中、なるちゃんが丸腰でプリズムショーやって、それが奇跡を生み...という展開は胸熱。なるちゃんマジ主人公。最終回51話のサブタイが「GIFT」ってのも粋ですよね。

聖と天羽ジュネの関係性は、これはもう完全に大人の純愛だし、こんなん女児が見て理解できるのか定かでない。天羽ジュネさん、記憶を失っても愛する聖のいる人間の世界に居たいといったものの、記憶を失ってしまったのでキンプリであのような状態に。

ペンギン先生とプリズムワールドの使者

一方ADからご出演のペンギン先生がマスコットの墓場行きになったのはちょっと可哀想。そこまでする?ペンギン先生はかつては天羽ジュネのペアともだったので、ADの世界にプリズムショーを伝えたのも天羽ジュネ(もとい天羽ジュネの"りんね")?ADで山田さんのオトモだったペンギン先生はRLの世界で田中さんを山田さんの生まれ変わりと言って愛していたのでADとRLのペンギン先生は同一人物。

一見AD、DMFの世界とRLの世界は全く異なる世界線上のストーリーであると思われるが、AD,DMFにプリズムショーを伝えた使者が天羽ジュネなのであり、RLは単にその後の時代である?キンプリではりんねちゃんの存在を示唆する如月ルヰとかいうのが出てきて、プリズムワールドの世界観はキンプリになったら神話感がすごくてもうよく分からない。

振り返ってみるとプリティーリズム3作は一貫した世界観の元でそれぞれが違った魅力があって面白かったです。プリズムジャンプが最終的に宇宙規模になるスケールのデカさが良いですね、何だかんだ言って、スケールの大きいものがだいすき。

好きなキャラ

上葉みあと彩瀬なるちゃんが好きです。底抜けに明るい、天真爛漫、前向き、みんなをチアアップできる存在、そういう子が好きなんです。自分の性格が暗くて負の感情に苛まれやすいというか、ナーバスな部分があるので、みあやなるちゃんみたいな子に憧れる。逆に、蓮城寺べるとか、涼野いとちゃんみたいなキャラクターには非常に共感を覚えるのですが、同時に常に陰険な顔でいる自分自身に対する嫌悪感のようなものが同時に感ぜられて、彼女らが自分と重なるからこそ、自分自身に対する嫌悪感がそれを受け入れないというようなところがあります。しかし、蓮城寺べると涼野いとは好きです。それは、彼女らが自分と重なるからであり、彼女らが苦しみを克服し成長して見せてくれたことが僕を励ましてくれるからです。多元的な感情です。

三島由紀夫太宰治を嫌う理由は、彼が自分自身と同じであるが故だそうです。

 

 

 

4.文章が長い

こんなもの誰も読まない